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2025.10.8
「しびれ」の意外な真実:圧迫だけが原因じゃない!

「腰が痛いからMRIを撮ったら、椎間板ヘルニアが見つかった!」
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。実は、腰痛でMRIを撮ると、
約7割の方にヘルニアが見つかるというデータがあります。
ところが、同じようにヘルニアがあっても、まったく症状がない人もいれば、強い痛みやしびれに悩む人もいる。
この違いは一体なぜでしょうか?
最近の研究では、「神経が圧迫されている」だけでは、しびれの原因を説明できないことがわかってきています。
むしろ、神経を取り巻く環境が悪化することで、しびれが起こりやすくなるのです。
具体的には、次のようなことが関係していると言われています。
① ヘルニアから炎症物質が出て神経を刺激する。
② 姿勢の乱れなどで血行が悪くなり、神経に十分な酸素や栄養が届かなくなる。
③ 筋肉や靭帯が緊張して神経と癒着し、動きを妨げてしまう。
つまり「圧迫」よりも、「炎症」「血行不良」「筋緊張」などがしびれの背景にあるのです。
実際、ヘルニアと診断されても、リハビリや姿勢改善を続けることで数週間で症状が和らぐ方も多くいます。
これはヘルニア自体が治ったのではなく、体の治癒力によって炎症や血流が改善し、
神経の過敏な状態が落ち着いた結果なのです。
「しびれ=圧迫」とは限りません。
大切なのは、神経が快適に働ける環境を整えること。
炎症を抑え、血流を促し、良い姿勢を保つことが、しびれを改善へ導く第一歩です!