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2025.9.5
夏の脱水と関節痛の意外な関係

夏から初秋にかけて「関節が痛む」と訴える人が増えるのをご存じでしょうか。「8月9月は特に注意」とよく言われます。その理由のひとつが「脱水」です。 関節は軟骨と滑液(関節液)によって潤滑されています。軟骨の約70%は水分でできており、潤いを保つことでスムーズな動きや衝撃吸収が可能になります。 ところが暑さで大量の汗をかく夏は、気づかないうちに体内の水分が不足しやすい季節。水分が足りなくなると関節液も減り、摩擦が増えて軟骨に負担がかかりやすくなります。 その結果、関節痛やこわばりが出やすくなるのです。 東洋医学でも「体をうるおす水(津液)」の不足は関節の不調につながると考えらています。現代医学の視点と不思議に重なる点があるのは興味深いところです。 アドバイス:喉が渇く前に常温の水やお茶を少しずつ。高齢者は特に渇きを感じにくいので意識して補給しましょう。 参考:国際的な研究では、成人で1.6〜2.5L/日の水分摂取が推奨されており、これを下回ると脱水や関節への負担が増えると報告されています(Popkin et al., Nutrition Reviews, 2010)。