花粉症と東洋医学
こんにちは!
今回は東洋医学の観点から花粉症のお話しをしていきます。
東洋医学では「気」「血」「水」の三つの要素で人の体が構成されていると考えられています。
「気」は身体を温め、代謝の力を生みます。「血」はいわゆる血液で、身体の栄養分です。「水」は「血」以外の液体です。「気」によって「血」と「水」は全身を巡り、栄養を届けます。
花粉症とは、花粉が人体に侵入して過剰な免疫反応を示すことで、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」という三大症状を引き起こすアレルギー疾患です。
東洋医学の考え方をもとに説明すると、免疫の過剰反応により体力が消耗する、つまり「気」が不足します。「気」は水分代謝にも関わっているため、体内の「水」が渋滞を起こして鼻水につながります。
花粉症の症状そのものを出なくする体質改善の治療として、全身を調整し、過剰になった免疫機能を抑え、自然治癒力を高めて花粉アレルギーに負けない身体作りを目指します。
そのためにオススメな経穴(ツボ)はこちらです。
合谷(ごうこく)・・・手の甲側、人差し指の骨を手首側にスライドするように辿り、親指の骨と合流するところにあるツボです様々な症状に効果が期待できる万能のツボと言われています。鼻炎全般だけでなく、眼精疲労、肩こり、頭痛などの症状でも使用します。気を補い、流れを良くする効果がある為、花粉症で身体的・精神的に疲労している方にとても有効です。
迎香(げいこう)・・・小鼻のすぐ隣にあるツボです。鼻水・鼻詰まりなど鼻の症状全般のツボです。人差し指で痛気持ちいいくらいの強さで押し上げるようにすると症状が軽減します。
外鼻・内鼻(がいび・ないび)・・・耳の穴の前にある小さな出っ張りにある耳ツボです。出っ張りを優しくつまんで回しながら引っ張るようにして刺激しましょう。鼻炎症状に効果があるのと、耳周りの循環を良くするとむくみや頭重感も改善しやすいです。
まだまだ症状によりけりで使用するツボはありますが、刺激しやすい部位を紹介させていただきました。片手間でできるので花粉症が気になる方は刺激してみてはいかがでしょうか?